募金や義援金の確定申告(寄付金控除)方法は?熊本地震や赤十字の場合は

2016年4月の熊本地震は「平成28年熊本地震」と命名され今も余談を許さない状況ですが、改めて日本という国は世界有数の地震国だと思い知らされます。熊本地震をはじめ、阪神淡路大震災や関東大震災で寄付や義援金を送られた方もいらっしゃると思います。

そういった地震や震災で募金や義援金を送られた方の為に、確定申告の方法や寄付金控除のイメージをまとめました。また、熊本地震や赤十字の場合はどうすれば良いのかについても紹介します。

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募金や義援金の確定申告(寄付金控除)方法まとめ!

平成28年熊本地震が収束していませんし、私たちも出来る支援をしたいですね。こういうことって「明日は我が身」だと思いますし、出来る時に出来ることをする事が大事なのでは?と管理人は思います。

募金や義援金を送られた方が確定申告する方法や、寄付金控除の税金の制度についてまとめました。

義援金と寄付金の違いとは?

最初に義援金と寄付金のコトバの意味の違いについて紹介します。

義援金は日本赤十字社や募金などを通じて被災者の方に直接わたるお金で、

寄付金は被災地を支援する団体や自治体に渡すお金になります。

具体的な例で、コンビニにある募金箱に寄付をした場合で考えると、コチラは義援金にあたります。ゆうちょ銀行で熊本地震の義援金を送金された方も義援金にあたります。

ただし、あなたが住む地元の自治体や団体を通して募金した場合は、寄付金という扱いになります。

このようにコトバの定義は違いがありますが、税金の制度上は義援金も寄付金もどちらも寄付金というコトバで違いがありません。ここは違いが無い方が、わかりやすいですね。

募金や義援金を確定申告した場合の寄付金控除額が凄い!

募金や義援金を確定申告した場合の寄付金控除額が自分で想像していたより大きく驚いたのでご紹介。

ただ、寄付する人の所得額に応じて変動する所得税率の理解が必要です。詳細は国税庁の所得税率のページ参照ですが、ここでは日本人の平均年収といわれる400万円の方の税率20%で計算します。

ここでは、平成28年熊本地震の場合を例に、年収400万円の会社員が3万円を日本赤十字社経由で寄付した例で計算します。会社で確定申告が終わった後、個人で確定申告することで、所得税と住民税が寄付金控除されます。では計算例を紹介します。

1.所得税の寄付金控除:(3万円-2千円)x20%=5,600円の所得税が戻ります

2.住民税の基本控除:(3万円-2千円)x10%=2,800円の住民税が戻ります

3.住民税の特別控除:(3万円-2千円)x(90-20)%=19,600円の所得税が戻ります

控除額を合計すると28,000円になります。3万円を寄付しても特別控除を考えると実質的な負担は2千円となるわけですし、このルールを知ってるか知らないかの違いは結構大きくないですか?

また、最近流行りの「ふるさと納税」もほぼ上記と同様のルールで還付対象になるようなので、人気の秘密の1つがここからも見えてきます。

ただし、注意点があります。所得税は国に収めるもので、住民税は都道府県と市区町村に収めるもので、所得税の控除、住民税の控除はそれぞれが定めて許可した寄付金控除の認可先への寄付金でなければ控除は受けられませんので、どんな理由で誰に寄付したのか?が大事な事をご注意ください。

具体的には、日本赤十字社に募金をした場合でも、どの目的でどこに寄付したのかで、先の住民税の控除が発生しない場合もあるという事です。

熊本地震での赤十字への募金の場合は?

熊本地震での募金や義援金の計算ルールは、個人の場合だと、ほぼ先の例で示したものになります。法人の場合は、またルールが少し違うようなので別途お調べ頂く必要があるかと思います。

所得税の控除はどのルートでも寄付金の対象になる事が多いのでよいですけど、住民税の控除は場合により発生しない事もあるという処をシッカリ記憶した方が良さそうです。あと、これは熊本地震の具体例ですが、以下のように寄付したことを証明する書類が必要なことにもご注意ください。

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熊本地震の場合での詳細は熊本地震の国税庁のQ&AページのPDFをクリックしてご覧ください。また法人の方や、詳細をさらに詳しく調べたい方は、国税庁の寄付金を支出した時というサイトに詳しい情報が書かれていますのでご覧ください。

最後、熊本地震の募金先や注意点について別ページでまとめたページをご紹介します。
熊本地震の郵便局や赤十字募金まとめ!寄付金控除(確定申告)方法も

まとめ

募金や義援金を確定申告して寄付金控除を受ける方法についてまとめました。NOAの個人的感想では、思ったよりも控除額が大きいのだなぁと感じましたがあなたは、どう感じましたか?

募金や義援金は尊い行為だと思いますし、いつ明日は我が身になるかもしれないので、ルールを正しく理解した上で「出来る時に出来ることを」していきたいですね。

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